レビュー

みちは つきることなき まよいの みち
 AVG作りでは定評のあるマイクロキャビンの、北欧神話をモチーフとしたAVG。画像取り込みグラフィックスの美しさが話題を呼んだ。_
 グラフィックスとともにこのゲームの売りとなったのは、その世界観。物語性は他愛ないものだが、北欧神話から抜き出した世界設定は奥行きを感じさせる。また、森の木々や川、動物たちと会話できることなどは、古き良きファンタジーの王道を歩んでいるともいえる。
 オリジナルの商品では、マニュアルに世界を説明する「マンガ」が付属していた。マイクロキャビンいわく「前代未聞」だそうだ。今となっては珍しいことではないが・・・

 ゲームは選択式AVGの形式をとっており、難易度は高い。丁寧なマッピングをする必要があるし、正解の手順を探し出すのが大変で、セーブ機能がついていないため、失敗するたびに(基本的には)最初からやり直すことになる。
 セーブできないというのは、裏を返せばセーブする必要のない程度のゲーム規模なわけで、情報を集めていけば、やらなければならないことは掴めるはず。諦めずに努力することが肝心。
 前半と比較し、ディスクを入れ替えてからの後半部分は電子紙芝居的でやや単調。ゲーム性は薄い。グラフィックスの枚数を増やしすぎて、2枚組に収まらなかったというのが本音らしい。それだけ画像に力を入れた作品であるということだ。マイクロキャビンらしい。

 古い時代を象徴するかのようなAVGである。敷居は高いが、ぜひともやってみて欲しい。


以下ネタバレ注意
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